コレステロールや中性脂肪が高くなる高脂血症は高血圧と同じように自覚症状はありません。しかし長期間放置していると血管の内側にこぶを作り血管がかたくなっていきます。これを動脈硬化と呼びます。動脈硬化が進むと血管内が狭くなって血液の流れが悪くなったり、こぶが破れて血栓と呼ばれる塊りが血流にのって脳や心臓に流れていき血管を詰まらせてしまう脳梗塞・心筋梗塞を起こしてしまいます。
脂質異常の診断基準として
悪玉コレステロール(LDLコレステロール)140mg/dl以上
善玉コレステロール(HDLコレステロール)4mg/dl未満
中性脂肪(トリグリセライド)150mg/dl以上
のいずれかが当てはまると脂質異常症と診断されます。
しかし、患者様の生活背景や家族歴、ほかの病気の有無、心筋梗塞などの既往歴などによって目標となる数値が変わってきます。
はじめは食事内容の改善、適度な運動、アルコールや喫煙の減量といった生活習慣の改善から開始します。それでもどうしても改善しない場合はお薬による治療をします。お薬には悪玉コレステロールをより下げるもの、中性脂肪をメインに下げるものなどがあり血液内の脂質状態により処方します。
脂質異常を診断するための血液検査では空腹時に採血を行う必要があります。食後12時間程度空いている方が望ましいですが、ご不安な方はお電話にて来局時間についてご相談ください。
(03-6379-2288)
健康診断・人間ドックで血液検査の結果をお持ちの方、脂質異常症(高脂血症)を指摘された方は検査結果をお持ちください。