高血圧: hypertension

日本では生活習慣病の中で最も患者数が多い中、治療を受けていない方も多いと言われています。

慢性的に血圧が高い状態で初期にはほとんど自覚症状がありませんが放置し続けていると動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳卒中など命に関わる重大な疾患に繋がります。

どのくらいの血圧だと病院に行くべきなの?

診断上の高血圧にあたるのは、病院で測った場合140/90mmHg以上、ご家庭で測った場合135/85mmHg以上です。しかし、血圧を測る頻度は人によってさまざまで測るたびに値は変わるものです。目安として130mmHgを超える事がたびたびあるようであれば一度ご相談いただくことをお勧めします。


食生活や喫煙、ほかの病気などの背景をお伺いしながら今後の方針を決めていきましょう。

血圧はいつ測れば良いの?

ご家庭で血圧を測る場合は朝(起床後1時間以内、排尿後、朝食や服薬前)と夜(就寝前)、1日2回、毎日同じ時間に測定するのが理想です。血圧手帳もしくはメモ帳でも構わないので測った日付と血圧をメモしておきましょう。


測る前は排尿・排便は済ませておきましょう。5分程度安静にリラックスした状態で測りましょう。

食事、喫煙、飲酒、運動、入浴直後は避け少なくとも30分以上空けてから測定しましょう。

高血圧には隠れた原因があるかも?

高血圧と診断される方のほとんどは、はっきりとした原因が断定できず、遺伝的要因や環境要因、加齢などにより血圧が高くなるもので、本態性高血圧症と呼ばれています。これは体の中の体液量を調整するレニン・アンジオテンシン系といったホルモンや血管収縮に係る自律神経系の異常が関与しています。


高血圧の方の中には腎機能の異常やホルモン分泌の異常により血圧があがる二次性高血圧症と呼ばれるものがあります。

原因となる疾患としては腎血管性高血圧症、原発性アルドステロン症、褐色細胞腫、クッシング症候群、甲状腺機能亢進症・低下症などがあり、原因疾患により治療方法は異なります。



下記に該当する方はご相談を検討いただければと思います。


☑健康診断や人間ドックで血圧が高いと指摘された

☑体重が増えてきた、肥満が気になりだした

☑ご家族、血縁関係に心筋梗塞・脳卒中などの病歴がある方

☑食生活の乱れ、運動不足、喫煙・飲酒の習慣がある方